今回は、初心者向けに.NET MAUIのXAMLを使ってDatePickerの全プロパティを解説していきます。DatePickerとは、日付の入力を受け付けるコントロールです。本記事を読むことで、DatePickerの各プロパティの意味と使い方を理解し、自由自在にDatePickerを操作できるようになることを目指します。また、サンプルコードを用いて実際に動かしながら学ぶことができます。ぜひ最後までお付き合いください。
DatePickerとは
DatePickerとは、日付の入力を受け付けるコントロールのことです。ユーザーが選択した日付は、SelectedDateプロパティで取得できます。また、Pickerと同様に、PickerRendererによって、各プラットフォームに適したDatePickerが生成されます。
DatePickerの基本的な使い方
DatePickerを使うためには、XAMLでDatePickerを定義し、SelectedDateプロパティにバインドします。以下は、簡単なサンプルコードです。
<DatePicker SelectedDate="{Binding MyDate}" />
これで、ViewModelのMyDateプロパティに、ユーザーが選択した日付が格納されます。
DatePickerのプロパティ一覧
ここからは、DatePickerの各プロパティについて解説していきます。
MinimumDate
MinimumDateプロパティは、DatePickerで選択可能な最小の日付を指定するために使用します。このプロパティには、DateTimeオブジェクトを指定します。指定した日付よりも前の日付は選択できなくなります。例えば、MinimumDateプロパティに2022年1月1日を指定すると、2022年1月1日よりも前の日付は選択できなくなります。
MinimumDateプロパティのサンプルコード
以下は、MinimumDateプロパティを使用して、DatePickerで選択可能な最小の日付を2022年1月1日に設定するサンプルコードです。
<DatePicker MinimumDate="2022-01-01" />
MaximumDate
MaximumDateプロパティは、DatePickerで選択可能な最大の日付を指定するために使用します。このプロパティには、DateTimeオブジェクトを指定します。指定した日付よりも後の日付は選択できなくなります。例えば、MaximumDateプロパティに2022年12月31日を指定すると、2022年12月31日よりも後の日付は選択できなくなります。
MaximumDateプロパティのサンプルコード
以下は、MaximumDateプロパティを使用して、DatePickerで選択可能な最大の日付を2022年12月31日に設定するサンプルコードです。
<DatePicker MaximumDate="2022-12-31" />
Date
Dateプロパティは、DatePickerで選択された日付を表します。このプロパティを使用することで、ユーザーが選択した日付を取得することができます。DateプロパティにはDateTime型の値を指定します。このプロパティに値を設定することで、DatePickerで選択された日付が変更されます。
Dateプロパティのサンプルコード
以下は、Dateプロパティを使用してDatePickerで選択された日付を取得するサンプルコードです。
<DatePicker x:Name="MyDatePicker" />
Format
Formatプロパティは、DatePickerで表示される日付のフォーマットを指定するために使用します。このプロパティには、標準の日付と時刻の書式指定文字列を使用して、日付の表示形式を指定します。例えば、年月日の形式で日付を表示したい場合、「yyyy/MM/dd」という書式指定文字列を指定します。
Formatプロパティのサンプルコード
以下は、Formatプロパティを使用してDatePickerで表示される日付のフォーマットを指定するサンプルコードです。
<DatePicker Format="yyyy/MM/dd" />
TextColor
TextColorプロパティは、DatePickerの日付テキストの色を指定するために使用されます。このプロパティはColor型であり、XAMLで使用する場合は、例えばTextColor="Red"のように指定することができます。Color型は、Xamarin.FormsのColor構造体を使用して指定されます。
TextColorプロパティのサンプルコード
以下は、TextColorプロパティを使用してDatePickerの日付テキストの色を指定するサンプルコードです。
<DatePicker TextColor="Red" />
FontFamily
FontFamilyプロパティは、DatePickerで表示される日付のフォントファミリーを指定するために使用します。このプロパティには、フォントファミリーの名前を文字列で指定します。例えば、"Arial"や"Times New Roman"といった具体的なフォント名を指定します。
FontFamilyプロパティのサンプルコード
以下は、FontFamilyプロパティを使用してDatePickerで表示される日付のフォントファミリーを指定するサンプルコードです。
<DatePicker FontFamily="Arial" />
FontSize
FontSizeプロパティは、DatePickerの日付テキストのフォントサイズを指定するために使用されます。このプロパティは、double型で指定され、デフォルト値は小数点で表されたデバイスの既定のフォントサイズになります。
FontSizeプロパティのサンプルコード
以下は、FontSizeプロパティを使用してDatePickerの日付テキストのフォントサイズを指定するサンプルコードです。
<DatePicker FontSize="20" />
FontAttributes
FontAttributesプロパティは、DatePickerの日付テキストの書体に関する属性を指定するために使用されます。このプロパティは、Xamarin.FormsのFontAttributes列挙体を使用して指定されます。Bold、Italic、BoldItalic、Normalの4つの値を取ることができます。
FontAttributesプロパティのサンプルコード
以下は、FontAttributesプロパティを使用してDatePickerの日付テキストの書体に関する属性を指定するサンプルコードです。
<DatePicker FontAttributes="Bold" />
CharacterSpacing
CharacterSpacingプロパティは、DatePickerの日付テキストの文字間隔を指定するために使用されます。このプロパティは、double型で指定され、デフォルト値は0です。
CharacterSpacingプロパティのサンプルコード
以下は、CharacterSpacingプロパティを使用してDatePickerの日付テキストの文字間隔を指定するサンプルコードです。
<DatePicker CharacterSpacing="2" />
IsEnabled
IsEnabledプロパティは、DatePickerの有効/無効状態を切り替えるために使用します。このプロパティがTrueの場合、ユーザーはDatePickerを選択できます。逆に、Falseの場合、DatePickerは無効化され、ユーザーが選択できなくなります。
IsEnabledプロパティのサンプルコード
以下は、IsEnabledプロパティを使用してDatePickerの有効/無効状態を切り替えるサンプルコードです。
<DatePicker IsEnabled="True" />
IsVisible
IsVisibleプロパティは、DatePickerの表示/非表示を切り替えるために使用します。このプロパティがTrueの場合、DatePickerが表示されます。逆に、Falseの場合、DatePickerは非表示になります。
IsVisibleプロパティのサンプルコード
以下は、IsVisibleプロパティを使用してDatePickerの表示/非表示を切り替えるサンプルコードです。
<DatePicker IsVisible="True" />
FlowDirection
FlowDirectionプロパティは、DatePickerのテキストの流れを指定するために使用します。このプロパティには、LeftToRightまたはRightToLeftの値を設定できます。LeftToRightの場合は、左から右にテキストが流れます。RightToLeftの場合は、右から左にテキストが流れます。
FlowDirectionプロパティのサンプルコード
以下は、FlowDirectionプロパティを使用してDatePickerのテキストの流れを指定するサンプルコードです。
<DatePicker FlowDirection="LeftToRight" />
まとめ
今回は、.NET MAUIでDatePickerを使うための各プロパティについて説明しました。DatePickerを使うことで、ユーザーが簡単に日付を選択できるUIを実装することができます。
- MinimumDateプロパティ:DatePickerで選択可能な最小日付を設定します。
- MaximumDateプロパティ:DatePickerで選択可能な最大日付を設定します。
- Dateプロパティ:DatePickerで選択された日付を取得または設定します。
- Formatプロパティ:DatePickerで表示する日付のフォーマットを指定します。
- TextColorプロパティ:DatePickerで表示する日付のテキストカラーを指定します。
- FontFamilyプロパティ:DatePickerで表示する日付のフォントファミリーを指定します。
- FontSizeプロパティ:DatePickerで表示する日付のフォントサイズを指定します。
- FontAttributesプロパティ:DatePickerで表示する日付のフォント属性を指定します。
- CharacterSpacingプロパティ:DatePickerで表示する日付の文字間隔を指定します。
- IsEnabledプロパティ:DatePickerの有効/無効を設定します。
- IsVisibleプロパティ:DatePickerの表示/非表示を設定します。
- FlowDirectionプロパティ:DatePickerの文字の流れ方向を指定します。
それでは、最後にまとめのサンプルコードを示します。
<DatePicker
MinimumDate="2022/01/01"
MaximumDate="2022/12/31"
Date="2022/07/01"
Format="yyyy/MM/dd"
TextColor="Red"
FontFamily="Arial"
FontSize="16"
FontAttributes="Bold"
CharacterSpacing="2"
IsEnabled="True"
IsVisible="True"
FlowDirection="LeftToRight" />
以上が、.NET MAUIでDatePickerを使うためのまとめとなります。皆さんもぜひ、DatePickerを活用したUIを作成してみてください。