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.NET MAUI XAML ActivityIndicator完全ガイド - 全プロパティの解説とサンプル付き

2023年4月20日

.NET MAUI XAML ActivityIndicator完全ガイド - 全プロパティの解説とサンプル付き

イントロダクション

.NET MAUIとは、クロスプラットフォームのネイティブUIアプリケーションを開発するためのマルチプラットフォームUIフレームワークであり、Microsoftが提供するオープンソースのアプリケーション開発フレームワークです。.NET MAUIは、Windows、macOS、iOS、Androidをはじめとする様々なプラットフォームで動作するネイティブアプリを開発することができます。

ActivityIndicatorは、UI上で進行中の処理をユーザーに表示するためのコントロールであり、ユーザーにアプリケーションが作業中であることを示すために使用されます。例えば、データの読み込みや処理中のタスクの実行中に、ユーザーに視覚的なフィードバックを提供するために使用されます。ActivityIndicatorは、.NET MAUI XAMLで簡単に利用することができ、ColorやIsRunningなどのプロパティを使って見た目や動作をカスタマイズすることができます。

このブログ記事では、初心者向けに.NET MAUIのXAMLを使ったActivityIndicatorの使い方について解説していきます。特に、全てのプロパティである「Color」と「IsRunning」についての説明とサンプルコードを紹介します。それでは、ActivityIndicatorの基本的な使い方から見ていきましょう。



.NET MAUIとは

.NET MAUIは、Multi-platform App UIの略であり、Microsoftが提供するクロスプラットフォームのネイティブUIアプリケーション開発フレームワークです。.NET MAUIは、.NET 6の一部として2021年にリリースされ、C#やXAMLなどの言語を使用して、Windows、macOS、iOS、Androidなどの異なるプラットフォーム向けのネイティブアプリを開発することができます。

.NET MAUIは、従来のXamarinや.NET Multi-platform App UI (MAUI) というプロジェクトが進化したものであり、豊富なUIコントロールやツールキットを提供しています。また、一貫したUI/UXを実現するためのマルチプラットフォームUIコードを記述することができるため、開発効率が高く、アプリケーションの保守性や拡張性が向上します。

ActivityIndicatorとは

ActivityIndicatorは、ユーザーにアプリケーションが処理中であることを視覚的に示すために使用されるUIコントロールです。通常は、データの読み込みや長時間の処理が行われる場合に、ユーザーに進行中であることを示すために利用されます。ActivityIndicatorは、画面上に回転するローディングアイコンを表示し、ユーザーに作業中であることを伝えます。

.NET MAUIのActivityIndicatorは、XAMLを使って簡単に配置することができます。また、ActivityIndicatorは多くのプロパティを持ち、見た目や動作をカスタマイズすることができます。主なプロパティとして、「Color」プロパティはローディングアイコンの色を指定し、「IsRunning」プロパティはActivityIndicatorの動作を制御します。これらのプロパティを適切に設定することで、アプリケーションのデザインやユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

次に、それぞれのプロパティについて詳しく解説していきます。

.NET MAUI XAMLでのActivityIndicatorの基本的な使い方

.NET MAUIでのActivityIndicatorの基本的な使い方は、XAMLを使用してActivityIndicatorを配置し、プロパティを設定することです。まず、以下のようにXAMLでActivityIndicatorを宣言します。

<ActivityIndicator />

このようにシンプルにActivityIndicatorを宣言するだけで、デフォルトのスタイルとプロパティが適用されます。ただし、このままでは見た目や動作にカスタマイズがされていないため、何も表示されません。次にプロパティを設定していきます。

XAMLでのActivityIndicatorの配置方法

ActivityIndicatorをXAMLで配置するには、適切なレイアウトコンテナにActivityIndicatorを配置します。例えば、StackLayoutやGridなどのレイアウトコンテナを使用して、以下のようにActivityIndicatorを配置することができます。

<StackLayout>
    <ActivityIndicator Color="Red" IsRunning="True" />
</StackLayout>

この例では、StackLayout内にActivityIndicatorが配置されており、Colorプロパティに"Red"を設定し、IsRunningプロパティにTrueを設定しています。これにより、赤い色のローディングアイコンが表示され、アニメーションが動作することになります。

Colorプロパティの解説とサンプルコード

ActivityIndicatorのColorプロパティは、ローディングアイコンの色を指定するためのプロパティです。このプロパティには、Color型の値を設定することができます。例えば、以下のようにColorプロパティを設定することができます。

<StackLayout>
    <ActivityIndicator Color="Blue" IsRunning="True" />
</StackLayout>

この例では、ローディングアイコンの色を青に設定しています。Colorプロパティには、XAMLでサポートされている全てのColor型の値を指定することができます。

IsRunningプロパティの解説とサンプルコード

ActivityIndicatorのIsRunningプロパティは、ActivityIndicatorの動作を制御するためのプロパティです。このプロパティには、bool型の値を設定することができます。例えば、以下のようにIsRunningプロパティを設定することができます。

<StackLayout>
    <ActivityIndicator IsRunning="True" />
</StackLayout>

この例では、ActivityIndicatorのアニメーションが動作するようにIsRunningプロパティをTrueに設定しています。このプロパティをFalseに設定することで、アニメーションを停止させることができます。

以上のように、ColorプロパティとIsRunningプロパティを適切に設定することで、.NET MAUI XAMLでのActivityIndicatorの見た目や動作をカスタマイズすることができます。また、これらのプロパティを組み合わせて、必要に応じてローディングアイコンを表示したり非表示にしたりすることができます。

以下は、ColorプロパティとIsRunningプロパティを組み合わせたサンプルコードの例です。

<StackLayout>
    <ActivityIndicator Color="Blue" IsRunning="True" />
    <ActivityIndicator Color="Red" IsRunning="False" />
</StackLayout>

この例では、StackLayout内に2つのActivityIndicatorが配置されています。1つ目のActivityIndicatorは、青い色でアニメーションが動作しています。2つ目のActivityIndicatorは、赤い色でアニメーションが停止しています。これにより、異なる色と動作状態のローディングアイコンを表示することができます。

以上のように、.NET MAUI XAMLでのActivityIndicatorの基本的な使い方、XAMLでの配置方法、ColorプロパティとIsRunningプロパティの解説とサンプルコードを紹介しました。これらの情報を参考に、自分のアプリに適したActivityIndicatorの使用方法を選択してください。



高度なActivityIndicatorの使い方

ActivityIndicatorには、Scale、Opacityなどのプロパティが存在し、これらを活用することで高度な設定が可能です。

各プロパティの紹介と使い方

Scale

Scale: ActivityIndicatorのサイズを変更するプロパティです。値は倍率を表し、1がデフォルト値で、2を指定すると2倍のサイズになります。

<StackLayout>
    <ActivityIndicator Color="Blue" IsRunning="True" Scale="2" />
</StackLayout>

Opacity

Opacity: ActivityIndicatorの透明度を変更するプロパティです。0から1の範囲で指定し、0が完全に透明で、1が完全に不透明です。デフォルト値は1です。

<StackLayout>
    <ActivityIndicator Color="Blue" IsRunning="True" Scale="2" Opacity="0.5" />
</StackLayout>

カスタムActivityIndicatorの作成方法

ActivityIndicatorを含む他の要素を組み合わせて、独自のActivityIndicatorのような振る舞いを実現することができます。

例えば、ActivityIndicatorを含むGridを作成し、その中にテキストや画像を配置することで、カスタムのローディング画面を作成することができます。

以下は、XAMLでカスタムActivityIndicatorの例です。

<Grid>
    <ActivityIndicator Color="Blue" IsRunning="True" />
    <Label Text="Loading..." VerticalOptions="CenterAndExpand" HorizontalOptions="CenterAndExpand" Margin="10,70,10,10" />
</Grid>

上記の例では、ActivityIndicatorを中央に配置し、その下にテキストを表示しています。

このように、ActivityIndicatorを含む他の要素を組み合わせることで、独自のActivityIndicatorのような振る舞いを実現することができます。必要に応じて、他の要素と組み合わせてカスタムActivityIndicatorを作成してください。

.NET MAUI XAMLのActivityIndicatorの使い方とプロパティについてのまとめ

以上で、.NET MAUI XAMLでのActivityIndicatorの基本的な使い方とプロパティについての解説が完了しました。ActivityIndicatorは、UI上でローディング状態を表示するための便利なコントロールであり、IsRunningプロパティを使用して表示/非表示を制御し、ColorプロパティやScale、Opacityプロパティを使用して見た目をカスタマイズすることができます。

本記事が初心者プログラマの皆様の.NET MAUI XAMLでのActivityIndicatorの理解をサポートすることができれば幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。



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